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矯正歯科とは
矯正歯科治療は、悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして綺麗な歯並びにする歯科治療です。
しかし、単に「歯並びを治すだけ」の治療ではなく、本来あるべき歯の機能を最大限に引き出す治療であるとも考えます。
矯正歯科はなぜ必要か
不自然な位置にある歯や顎の形を整え、健康な噛み合わせや歯並びを作り出すことで心身を健康にします。
さらに人間は口からしか栄養を摂ることが出来ず、お口の中できちんと咀嚼することで体の健康は保たれていると言っても過言ではありません。歯は生き物です。一度神経を取った歯は二度と生き返ることはなく、毎日の食事や、緊張時の食いしばりなどに耐えられる強い歯にするためにも矯正治療は必要です。
歯並びが悪いとどうなるか
歯が不揃いだったり、上下の顎の歯並びがお互いに噛み合わない状態が続けば、以下のような問題が現れます。
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- 食べ物がよく噛めない
- 言葉が明瞭でなくなる
- 虫歯になりやすい
- 口臭の原因になる
- 顎の成長や顔の形に悪影響を及ぼす
- 見た目からのストレス
- 歯を折ったり、怪我をしやすくなる
食べ物がよく噛めない
歯並びや噛み合わせが悪いと食べ物をきちんと咀嚼出来ません。その為、よく噛まずに飲み込んだり丸飲みする癖がつき、消化によくないだけでなく、胃腸に負担がかかることがあります。また、片側の歯で噛んでしまうこともあり、左右の筋肉バランスが変わり顔の左右対称が損なわれることも。小さいお子さんの場合、成長期にはそのまま成長してしまう可能性もあります。歯並びが悪いと自分自身では”よく噛める”と感覚を認識していないこともあります。
言葉が明瞭でなくなる
噛み合わせの状態によっては、様々な発音障害が生じます。正しい発音、滑舌が悪く、本人は正確に話しているつもりでも、まわりは聞き取りにくかったり、誤解されてしまうことがあります。
特にさ行・た行・な行が発音しにくいことが見受けられます。
虫歯になりやすい
自分ではしっかりと磨いているつもりでも、歯が重なったり凸凹に並んでいるとどうしても隅々まで磨くことは難しく、結果、食べカスや汚れが残ったままになり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
口臭の原因になる
歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなり、細菌が繁殖し口臭の原因となります。口呼吸がある場合も影響します。
顎の成長や顔の形に悪影響を及ぼす
顎の骨や顔の筋肉は、きちんと噛むことで発達すると言われています。噛み合わせが悪いと、顎が十分に発達出来ない為、顔が歪んでしまうケースがあります。成人の方はもちろんですが、これから成長期を迎えるお子さんにとっては重大な問題です。
見た目からのストレス
前歯が出ていたり、歯並びが悪いと、歯を隠しながらの笑顔や、笑う時に使う筋肉がぎこちなくなることや、正確が暗くなったり、引っ込み思案になる原因の一つでもあります。特に思春期などの多感な時期は、ちょっとしたことが原因となりますので、本人の自覚がなくても潜在的に影響する場合があります。
歯を折ったり、怪我をしやすくなる
歯が出ている場合、スポーツや転倒した際に前歯が欠けたり折れてしまうケースがあります。
矯正歯科の種類と特徴
代表的な矯正装置は以下の4種に分けられます。
- ・メタルブラケット・ワイヤー
- ・クリアブラケット・ホワイトワイヤー
- ・裏側矯正(リンガル矯正)
- ・マウスピース矯正(インビザライン矯正)
メタルブラケット・ワイヤー
歯の表側に取り付ける金属製の矯正装置です。
様々な噛み合わせの症状に対応することが可能で、治療費も比較的安く済む傾向にあります。矯正器具自体が目立ちやすいのが特徴。
クリアブラケット・ワイヤー
仕組みは上記のメタルブラケットと同様です。相違点は、白や透明色の非金属製のパーツを使っているため目立ちにくくなっています。様々な噛み合わせの症状に対応することが可能で、金属アレルギーの方でもお使いいただけます。ただし、メタルブラケットよりも費用は高額で、器具の強度も若干弱くなってしまうのが特徴。
裏側矯正(リンガル矯正)
歯の裏側(舌側)に装着する矯正装置です。
矯正器具が外から見えにくく、他人に気付かれにくいという特徴があります。歯を裏側から引っ張るため、前歯などを引っ込めたい場合に最適な治療法といえるでしょう。ただし、装置が舌に当たってしまうため、慣れるまでに違和感を覚えたり、発音がしにくくなる可能性があります。また、矯正治療の中でも治療費が高額になります。
マウスピース矯正
取り外し可能な、透明のマウスピースを使用して矯正を行います。
近年矯正治療の中でも人気をあつめており、通称「インビザライン」という矯正方法です。違和感や発音のしにくさが少なく、周囲から気付かれることもほとんどありません。食事や歯磨きの際には取り外すことが可能なので、不快感を感じることも少ないでしょう。また、金属を使用していないので、金属アレルギーの方でも安心して使用することが出来ます。
更に、一度に全てのマウスピースを作るため、通院回数を抑えることが出来、通院が難しい方でも治療が出来ます。ただし、1日20〜22時間以上の装着が条件づけられ、この装着時間を守らなければ矯正治療が失敗する可能性もあります。