歯科矯正治療に関して、日本は欧米よりも遅れている、ということを知っていますか?
日本人は、欧米人などと比較すると、鼻が低く、あごが小さいという骨格的な問題から、歯並びが悪くなりやすいのですが、日本人は歯並びに関しては、おおらかな考えをする人が多く、多少歯並びが悪くても、それほど重要視していませんでした。八重歯などはむしろ、チャームポイントの一つと受け取る人が今でも多い傾向にあります。
一方、豊かな表情や表現を大切にしている欧米では、健康的な美しい歯並びが一般的とされ、歯並びはとても大切なものとされています。歯並びは、その人の教養や家庭環境、文化的背景を表す基準の一つとなっており、矯正装置を付けている姿は一種のステイタスシンボルとなっています。そのため、あえて目立ちやすいシルバーのワイヤー装置を希望する患者さんも多いようです。
矯正装置の存在が親の愛情の象徴ともなっており、もし子どもが矯正装置を付けていれば、その子は周囲から「親から愛され、きちんと面倒を見てもらっている」と判断されることもあります。さらには「しつけや教育も行き届いているだろう」と好印象を与えると言われています。
大人になってからの歯科矯正治療の場合でも「自己管理がきちんとできている人だ」というような好印象を与えると言われています。
最近では、日本でも歯科矯正によって、美しい歯並びを手に入れ、笑顔に自信をもってビジネスや生活を楽しむ人が増えてきた傾向があります。
矯正歯科治療に関する情報を調べてみると、日本でも、歯の矯正装置はファッションの一部であったり、矯正装置を付けたい人が増えていると紹介しているメディアが目立つようになりました。また、インスタグラムやツイッターなどのSNSでは、矯正装置を付けた自撮りの投稿などを見る機会も増えたように思います。
日本ではまだまだ、矯正歯科治療が一般的になったといえる状況ではありませんが、「矯正歯科治療がステイタス」と考える文化というのは、少しずつ浸透してきているように感じます。
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欧米の矯正治療に関する保険制度の違い
日本人は世界的に見て、歯並びが良くないイメージを持たれるのは、きれいな歯並びを社会的なエチケットとして考えるような文化ではないことが一因ですが、もともと日本人の顎の骨格の特徴として、歯並びが悪くなりやすい傾向にあり、欧米人にはあまり見られないような、不正咬合が多いです。さらに、子供の矯正治療でも健康保険が適用されないという点も、歯並びに対する考え方が大きく違う原因の一つと考えます。
日本と海外の保険制度の違いを3ヶ国ピックアップしてご紹介したいと思います。
アメリカ
アメリカでは、2014年以降、健康保険の加入が義務化されました。
国が管理している医療保険のメディケアとメディケイド、会社の医療保険、民間の医療保険と、大きく4種類に分かれます。
メディケアというのは、主に高齢者や障害者を対象としており、歯科治療をカバーしていないものになりますが、メディケイドに関しては、子供の矯正において、口腔機能の観点から治療の必要が認められたものにおいて、保険が適用されるようになっています。また、18歳以下の子供や大人の矯正治療などにも適応した、民間の医療保険も様々存在しています。
スウェーデン
世界の中でも歯科先進国の1つであるスウェーデンは、公営と民間の医療機関があります。
公営の医療機関では、基本的に19歳までの子供が矯正治療を無料で受けられるようになっています。不正咬合は疾病に値すると考えられているため、保険が適用される主な理由のようです。さらには、公営の診療所では、19歳以下の子供の虫歯治療なども無料で行なっているようです。
ドイツ
ドイツでは、国の健康保険と個人的に加入する保険の2種類があります。
ある一定の所得以下の人は国の健康保険の加入が義務付けられており、それ以上の所得者の場合には、2種類のどちらかを選択できます。どちらも一般的な疾病に関しては保険が適用されます。また、矯正治療においては、18歳未満であれば、無料で受けることができます。
歯をキレイにすることで得られる事
歯並びは表情の印象に直結しているといっても過言ではありません。歯並びが整っている人が笑うと、それだけでとても良い印象を与えます。唇などもスムーズに動きますので、歪んだところのない整った笑顔になります。
口元にコンプレックスがない事で、自信も出て、積極的に人とコミュニケーションをとることが出来るようになることもあります。また、接客業などをされている方は、良い笑顔で自信を持った接客が出来るようになるのではないでしょうか。
さらに、歯磨きにもいい影響を及ぼします。綺麗な歯並びは、歯磨きの際に磨き残しをする可能性が低くなり、虫歯になるのを防ぎ、食事の時に食べ物をバランスよく噛むことが出来るため、歯周病になりにくくなるといった効果も見込めます。それだけでなく、食べ物を左右の歯でバランスよく噛めるということは左右の顔のバランスが崩れないということに繋がり、歯並びが原因による顔の歪みも殆どないと言えるでしょう。
歯並びの良さは見た目だけの問題と思われがちですが、見た目以外に、健康にも影響しているのです。
口内の健康は身体の健康と言われており、寿命にも影響を与えるとも言われています。歯並びが気になっているのなら、ぜひ一度信頼できる大分の歯科医院にご相談してみてはいかがでしょうか。