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前歯が噛み合わない不正咬合とは

Contents

不正咬合(ふせいこうごう)の種類と見分け方

理想的な歯ならび・咬み合わせ

・デコボコ・捻じれがない

・下の前歯を上の前歯が2mm程度重なって咬み合っている

・歯の真ん中のラインが上下一致している

 

叢生(そうせい)

特徴 :

・歯がデコボコにならんでいる状態(八重歯)

・見た目や咬み合わせが良くない、磨き残しが多くなる

 

*治療の仕方*

こどもの治療

上顎前歯のデコボコ(叢生)は、下顎の位置(下顎位)や上下顎の成長に影響を与えることがあるため、成長の予防的観点から部分矯正できれいに治し、成長時期に理想的な前歯の並びと咬み合わせを確立させます。

・軽度の叢生:部分矯正で前歯部被蓋を確立します

・中等度の叢生:顎を拡大し永久歯の生えるスペースを確保した後、部分矯正で前歯部      被蓋を確立します

・重度の叢生: 拡大しきれないデコボコの場合、積極的に拡大は行わず、将来的に小臼歯抜歯でスペースを作ることを考え前歯部被蓋を確立します

本格的矯正治療

・軽度の叢生:IPR(歯のヤスリがけ)を行い目立たない範囲で歯を小さくしたり、不要な親知らずを抜歯して隙間を確保し、小臼歯を抜かない治療で矯正を行います

・中等度の叢生:治療を受ける方の希望をお伺いし、小臼歯の抜歯・非抜歯を判定します

重度の叢生:後戻りを考慮し、多くの場合小臼歯を抜歯して矯正を行います

 

過蓋咬合(かがいこうごう)

特徴

・上顎前突の一つで、前歯が深く咬み合っている状態

・ガミースマイルを伴っていることがある

・下の前歯が上の歯茎に咬みこんでいることがある

・成長期では、下顎の前方成長が抑えられることにより下顎後退の原因となることがある

 

*治療の仕方*

こどもの治療

バイオネーターなどを使用し、咬み合わせを上げ、治療します

 

本格的矯正治療

抜歯・非抜歯の判定を行い治療します

 

開咬(かいこう)

特徴

・咬んだ時に、前歯が咬み合わず奥歯だけがあたっている状態

・負担過重の奥歯が痛んだり著しく咬耗したりする

・正しい咀嚼が難しく、顎関節症とも関係がある

 

*治療の仕方*

こどもの治療

・前歯・奥歯を動かすことで開咬を治し、舌が前歯の間に突出しにくい状態にします

・習癖に対する指導や舌突出癖を防止する装置を使います

 

本格矯正治療

抜歯・非抜歯の判定を行い治療します

後戻りする可能性が多い不正咬合で、その可能性を減らす為、小臼歯を抜歯して治療することが多くなります

 

交叉咬合(こうさこうごう)

特徴

・奥歯が反対になっている咬み合わせの状態

・片側だけの交叉咬合は、多くの場合下あごや正中線が横にズレている

・成長と共に顔の歪みの原因となることがある

 

*治療の仕方*

こどもの治療

歯列の横幅を調和させる為、上顎の歯列を拡大します

下顎が横にズレている場合には、取り外し式装置で位置を正します

 

本格矯正治療

抜歯・非抜歯の判定を行い治療します。

重度の場合には、手術と矯正を併用して治す場合があります

 

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

特徴

・出っ歯の状態

*治療の仕方*

こどもの治療

就寝時にバイオネーターなどを使用し、上下顎骨の位置関係を治します

歯性のものに対しては、部分矯正(セクショナルブラケット装置)で出ている歯を内側に後退させます

 

本格矯正治療

上の前歯を下げるスペースが必要なので、抜歯症例となることが多いです

 

反対咬合(はんたいこうごう)

特徴

・前歯が反対で咬み合っている状態

 

*治療の仕方*

こどもの治療

骨格性のものに対しては就寝時に上顎前方牽引装置(フェイスマスク)などを使用し、上下の顎間関係を整えます

歯性のものに対しては、部分矯正(セクショナルブラケット装置)や、拡大装置などで治します

 

本格矯正治療

永久歯列期の治療では、矯正だけで治す場合と、手術と矯正を併用して治す場合があります

 

上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)

特徴

・上下の前歯がともに前方にあるのが原因で口元が突出しており、口が閉じずらい状態

・奥歯の咬み合せや、歯のならびは悪くないことが多い

 

*治療の仕方*

本格矯正治療

・口元の印象をダイナミックに改善させる(上下の前歯を下げる)為に、小臼歯抜歯が必要な不正咬合です

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